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ガルバリウム鋼板の屋根塗装をする際の基礎知識
2021年08月11日(水)
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プロタイムズ熊谷北店 店長の尾木です。
戸建て住宅にお住いの方なら、数年に1度は必ずしなくてはならない屋根のリフォーム。現在、ガルバリウム鋼板の屋根のリフォームで、塗装をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ガルバリウム鋼板は塗装が適切な下塗りを選定して塗装しないと不具合が起きる可能性があります。そんな難しいガルバリウム鋼板の塗装ですが、どんなことに注意したらいいのか。どんな塗料の種類があって、どんな機能があるのか?等いろいろ考えることが多く悩まれていないでしょうか。そんな方の為に、こちらの記事では、ガルバリウム鋼板屋根を塗装する際のポイントや注意点などをご紹介します。
1.ガルバリウム鋼板とはそもそも何?
ガルバリウム鋼板は、アルミ亜鉛合金めっき鋼板のことで、アルミニウム、亜鉛、シリコンから造られています。(アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%:質量比)
アルミニウムの特徴である熱反射性・耐熱性・加工性・耐食性・防水性・重量性と、亜鉛の特徴である犠牲防食作用により耐久性にとても優れています。
そのため、雪や雨が多い地域、沿岸沿いの家にも適しています。
デザインや色も豊富で特にシンプルなデザインやモダンなデザインをお好みの方にとても人気です。一方で、トタン小屋や倉庫のようだと思われる方もいるため、好き嫌いがはっきりしています。種類としては、熱を反射するもの、つやをおさえた質感のもの、汚れが付きにくいものなど、デザインや色も種類豊富です
2.ガルバリウム鋼板屋根の劣化のサインは?
劣化のサインは、色あせや屋根材の浮きがあります。また、サビがあります。ガルバリウム鋼板は「サビない」と思われている方もいらっしゃいますが、「サビない」のではなく「サビにくい」素材です。サビが全く発生しないわけではありませんのでご注意ください。
ガルバリウム鋼板の美観を少しでも長く保てるように、小まめなメンテナンスをおすすめいたします。
3.ガルバリウム鋼板屋根メンテナンス方法
方法は簡単です!定期的に水をかけることです。沿岸沿いの地域や酸性雨が降る地域の場合は、1~3カ月の間隔で行うのがおすすめです。
そのほかの地域の場合は、年に1回くらいが目安です。しかし、雨が降った後は汚れがついていることがあるため地域関係なく水をかけましょう。水の量はホースから少し多めに出るくらい、自宅で車を洗うときに使用する水の量程度です。
水をかけるというメンテナンス方法で、注意してほしいことがあります。高圧洗浄機を使用する際には、家庭用であっても高圧のためバリウム鋼板が凹む可能性がありますし、漏水につながることもありますので注意しましょう。また、高所での作業には転落事故などにも十分注意してください。
4.ガルバリウム鋼板屋根の塗り替え時期は約10年~15年
ガルバリウム鋼板屋根の塗り替え時期は一般的に約10年~15年が目安です。
ガルバリウム鋼板には塗装がされていないもの(素地仕上げ)と、されているものがありますが、一般的には塗装をされているものが多いです。
地域や気象状況・敷地条件などが影響するため塗り替え時期も変わってきますが、色あせてきたなと思ったら一度塗装業者へ点検を依頼してみると良いでしょう。
5.ガルバリウム鋼板に適した塗料
塗料には種類があり、それぞれ機能も違いますが、ガルバリウム鋼板屋根に塗装する塗料はシリコン塗料が一般的です。ガルバリウム鋼板は熱に影響を受けやすいため、伸び縮みするシリコン塗料が多く塗られているのです。
シリコン塗料は、アクリル樹脂とシリコン樹脂を混合して作られています。耐久性に優れています。現在、一般的に使われており、価格もお手頃で、機能のバランスも良く、カラーバリエーションも豊富です。他の塗料も塗れないことはありませんが、フッ素塗料と無機塗料は伸び縮みしない固い塗膜なのでひび割れしやすくなります。
6.ガルバリウム鋼板の屋根塗装はプロでも難しい
ガルバリウム鋼板の屋根塗装がプロでも難しい理由は、塗料を塗っても付着しにくいところです。アルミやチタンのものに絵具を塗って弾くイメージを想像していただいたらわかりやすいかと思います。ガルバリウム鋼板に汚れが付きにくく、サビや劣化が起りづらいのは、表面がツルツルしているからです。ツルツルしている素材に塗料が密着するためには、専用のプライマー(下塗り材)を塗る必要があります。
また、サビの状況によってはサビ止めを塗る必要もあります。
そのため、知識や経験がない業者へ依頼してしまうと、機能が良い塗料を塗装したとしても、数年で塗膜が剥がれるなどの不具合が発生する可能性があります。
7.塗り替え以外のリフォーム方法
ガルバリウム鋼板自体が剥がれたり、ひび割れした際は、塗り替えでは網羅できませんので葺き替えか重ね張りが必要です。
葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に替えることです。新しい屋根材になるため建物自体の耐久性が上がります。
重ね張りは、カバー工法とも呼ばれています。重ね張りは、既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせることです。屋根材が二重になるため、遮音性や断熱性が高くなります。
また、既存の屋根材がそのままで、廃材がでないため環境にとても優しい方法です。
8.まとめ
ガルバリウム鋼板は、サビにくく機能性が高いため長持ちいたします。より長持ちさせるためにも適切に日々のメンテナンスを行いましょう。
当社では、外装無料診断を行っております。
屋根の塗り替えをお考えでしたら
ぜひ一度ご相談ください。
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