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プロタイムズ熊谷北店　事務スタッフのT子です。

せっかく屋根を塗り替えるなら、断熱効果のある塗料にして快適な室内にしたい。でも本当に広告に載っているような劇的な効果があるのか不安に思っていませんか。

夏に涼しく、冬にあたたかい室内環境を作るためには、「断熱」と「遮熱」を上手に取り入れることが重要です。

まず、「断熱」と「遮熱」は、一緒の意味に捉えがちですが、「断熱」は熱の行き来を断つ（保温）、「遮熱」は熱に変わる光を遮る（温度上昇の抑制）を意味します。

断熱塗料というものもありますが、そちらは太陽光からの熱源を塗膜に溜め込んで建物内部に熱が伝わりにくいようにします。そのため、徐々に塗膜の温度が上昇し、温度上昇の抑制に関してはそれほど効果はありません。ただし、冬は室内の暖かい空気を外に逃がさず、その温かさを保つ効果があります。

遮熱塗料は熱の原因となる光を反射する効果を持ちます。そのため、屋根そのものの温度上昇を抑制することができ、室内が暑くなるのを防いでくれます。ただし、保温する効果はないため、冬でも太陽光を反射してしまい、むしろ室内が寒くなってしまう可能性があります。

そこで最も有効な手段が、屋根に遮熱塗料を塗り、断熱材のメンテナンスを行なうことです。住宅の屋根には基本的に断熱材が敷き詰められています。屋根に改めて断熱塗料を塗るよりも、元からある断熱材をきちんと効果を発揮するようメンテナンスし代わりに遮熱塗料を塗ることで「断熱」と「遮熱」を同時に取り入れ、最大の効果を発揮することができます。

遮熱塗料の性能についてご説明しましょう。

遮熱塗料は、熱の発生源である太陽光（赤外線）を反射する特殊な着色顔料が入った塗料です。そのため、屋根に遮熱塗料を塗ると、屋根材の表面温度が一般塗料のものと比べて低くなり、結果として室内温度の上昇を抑えることができ、室内の温度は平均的に10％ほど下がります。つまり、室内温度28℃が遮熱塗料を塗ることで、その10％（約3℃）下がり、25℃になるということになります。

室内温度が劇的に変わるわけではありませんが、外の気温より多少涼しくなり、その分エアコンが効きやすくなって、光熱費に変化が現れるでしょう。価格は一般塗料より高くなりますが光熱費削減等をふまえると、長い目で見てお得と考えることができます。

遮熱塗料を採用するにあたって注目ポイントとしては、「塗料の色」があります。

遮熱塗料は、熱の発生源である光を吸収しにくい特殊な着色顔料を使用しているため、一般塗料に比べて屋根の色に若干の制約があります。色によっても多少遮熱効果が異なり、明るい色ほど一般塗料との温度差が広くなります。そのため、なるべく効果を出したいのであれば、できる限り白に近い色合いを選ぶのがオススメです。

そして施工実績のある業者に依頼することもポイントです。

塗装全般にも言えることですが、「誰が塗るか」と言う点はとても重要です。遮熱塗料は一般塗料より施工が難しいという一面があります。遮熱効果を最大限にするには、経験豊かできちんと塗料を塗ってくれる業者を選びましょう。

さらに、冒頭でもお話しましたが、遮熱塗料だけだと冬の少ない太陽光も反射してしまい、かえって室内が寒くなります。そのため、断熱材もしっかり機能するようメンテナンスしておき、室内の熱を逃さないようにしておきましょう。断熱材がしっかり機能していると、夏場でも、外の気温と遮熱塗料が下げてくれた室内の気温をバランスよく保つことができます。

いかがでしたか？断熱と遮熱の違い、夏に涼しく冬に暖かい快適な室内にするための屋根塗装による断熱の方法についてご紹介しました。ぜひ快適な室内空間を作るためにお役立てください。

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